東芝テック株式会社は、生成AIエンジン「トランスフォーマー」による、リテールプロモーション最適化AIソリューションを開発した。
このソリューションは、POSデータから顧客の好みや反応をAIに類推させ、個々の顧客とPRの組み合わせによる売上や利益のシミュレーションを行うものだ。消費者の購買履歴だけでなく、顧客属性や商品属性、店舗属性などの情報を統合し、消費者の好みの商品を推測する。
具体的には、各消費者が購買に至りやすい商品を、消費者と商品全ての組み合わせで予測をし、各消費者のプロモーション別商品別の反応度を予測する。
そして、各消費者に各々のプロモーションを発信した際の売上・利益の変化をシミュレーションする。これにより、どの消費者にどのプロモーションを発信すると経済効率性が高く、利益総額が最大化されるのかをシミュレーションし、配信することが可能だ。
また、利益最大化を目標として、数理最適化問題を解き、最適なクーポンやポイントの配信を行う。顧客と商品の組み合わせが膨大になる場合でも、クーポンを送った際の利益増減を計算し、利益総額が最大化される組み合わせを推定する。
なお東芝テックは、生成AI活用サービスの開発を強化しており、このソリューションはその第一弾なのだという。今後もリテール業界の課題解決に向けたAIソリューションの開発を続ける計画だ。
また、東芝テックの生成AIに関する取り組みは、2024年3月12日から15日に東京ビッグサイトで開催され「リテールテックJAPAN 2024」のブースで展示される。
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