SBIトレーサビリティ株式会社は、同社が提供するブランド保護を実現するトレーサー・サービス「SHIMENAWA」が、包丁専門メーカの藤次郎株式会社で導入されたと発表した。
藤次郎は、海外売上高比率が4~5割を占める包丁専門メーカだ。しかし、海外市場での成長やブランド認知の高まりに伴い、模倣品の流通や個人輸入による海外通販サイトでの販売が増え、消費者が模倣品を真正品と誤認して購入することで、真正品の売上が減少するなどの課題が生じていた。
その解決策として今回、ブロックチェーン技術とIoT(NFCタグ)を組み合わせた「SHIMENAWA」を導入した。
「SHIMENAWA」には、真贋証明機能、開封検知機能付きNFCタグ、正規品管理機能(出荷先情報の紐付け)などの基本機能が搭載されている。商品を購入し開封した人だけに特別な画面が表示され、限定サイトへの誘導やNFTを受け取ることができる。
また、SBIトレーサビリティの関連会社であるSBINFTが提供する総合NFT運営支援サービス「SBINFT Mits」を活用し、現物資産と紐付けたNFTによる顧客ロイヤリティ向上などの取り組みが可能なのが特徴だ。
「SHIMENAWA」により、包丁とブランドを証明するデジタル情報の強固な紐付けが可能となり、消費者が確実に真正品であることを確認できる環境が構築される。また、NFCタグによる包丁一つ一つの固有IDに出荷先情報を紐付けることで、海外通販サイトに流入している包丁の出所を特定することも可能となる。
今後SBIトレーサビリティと藤次郎は共同で、真贋証明機能を用いてブランド毀損を防ぐと共に、顧客ロイヤリティ向上に資する施策の企画や新機能の実装に取り組む予定だ。
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