株式会社西鉄ストアと株式会社マインディアは、一般社団法人リテールAI研究会の研究活動として、ECサイトに投稿された口コミや購買データを元に、POPをAIで生成する協業を行い、一定の成果を得たと発表した。
この取り組みでは、マインディアが保有するEC口コミ・購買データを元に、AIによる解析と自動生成でPOPを作成し、西鉄ストアの店舗で実際に展開した。
具体的には、西鉄ストアのID-POSデータをAIで解析し、顧客層の特性と購買傾向を解明。その結果から潜在需要が見込め、かつ種類が多く訴求が難しいカレーカテゴリと韓国のりを対象商品に選定した。
そして、マインディアのEC口コミ・購買データをAIで解析し、商品ごとの消費者評価の傾向を特定。各商品に対して見込み客の特性を踏まえた商品説明文を、AIで自動生成した。
AIで生成した商品説明文のPOPは、2024年4月24日から5月21日の4週間、「レガネット 牛頸」(カレーの定番棚に並ぶSKU30点)と、「レガネット 東郷」(特定SKU1点)の2店舗で展開された。

その結果、実験店舗におけるカレーカテゴリの対象SKU売上構成比が、全店平均を6.5ポイント上回る67.5%となった。また、カレーカテゴリの売上は前年対比105.5%となり、カテゴリ全体の売上が伸長した。
今後は、今回の結果を元に、PDCAを回しやすくするための手法の構築や精度向上、展開売り場の拡大などを検討・実施していくとしている。
また、この取組の詳細は、2024年6月にシンガポールで開催される「NRF 2024: Retail’s Big Show Asia Pacific」にて展示・発表を行う予定だ。
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