近年の調味料市場は、従来の基本調味料である「さしすせそ」以外に、風味調味料や外国料理向けの調味料など、様々な調味料が増えている。
こうした中、株式会社読売広告社(以下、YOMIKO)は、同社の子会社である株式会社ショッパーインサイトが保有する食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を用いて、食品スーパーでの調味料の購入変化を分析した。
分析対象は、「基礎調味料」「加工調味料」「食用油」「香辛料」「米飯調味料」「スプレッド・ディップ」「トッピング」ジャンルの調味料で、2022年6月1日~2024年6月30日に集計した日本全国の約2億バスケットのデータを分析した。
その結果、調味料の購買行動に季節性があることや、「麺つゆ・麺スープ」の併買商品にも季節による違いが見られることが明らかになった。
調味料における売上変動の傾向を分析すると、夏(7-8月)、冬(12-1月)、それ以外の時期、という季節と関連して売上が変動する調味料が存在することがわかった。
これらを夏に売り上げが高くなる「夏型調味料」と、冬に売り上げが高くなる「冬型調味料」と分類して分析した結果、「夏型調味料」の中で最も売上高が大きい調味料はしょうが(加工品)、梅肉(加工品)、漬物調味料であり、「冬型調味料」では麹・酒粕、スープベース、鍋つゆが最も売れていることがわかった。
また、「麺つゆ・麺スープ」の併買商品にも季節性が見られ、「うどんスープ」は3月から8月まで、また「そうめんスープ」は7月にピークを迎えるなど、季節による違いが確認された。
YOMIKOは今後も、購買実態に基づいた課題発見・仮説検証のサービスを提供し、クライアント企業の事業成長に寄与していくとしている。
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