株式会社ギフトパッドは、同社が運営するアンテナショップで、AIカメラを活用した店内行動分析の実証実験を開始した。
ギフトパッドはは、これまでにもeギフトやデジタル地域通貨アプリなどのWEBデータを通じて、利用実績や顧客アンケート情報を企業や自治体に提供してきたが、今回、来店客の属性情報や店内の区画ごとの行動をAIカメラで分析し、販売促進施策や商品の品揃え、ユーザーエクスペリエンス向上を目指す。
実証実験では、店舗内の各区画にAIカメラを6台設置し、来店客の属性や興味を分析する。具体的には、商品に5秒以上顔を向けている状態を「視認」とし、これに加えて「検出」「立寄り」の3フェーズで客の行動を取得し、来店した客の属性(性別・年代)を推定し、区画毎の行動分析を実施する。
なお、2024年8月1日~8月31日の1ヶ月までの店舗内の行動分析によると、店舗正面の区画における「検出」数(商品に1秒程度顔を向けた顧客)の性別割合は女性が60%だったが、「立寄り」数(1m以内に接近し商品を見た)の割合は女性が84%だった。
このことから、正面の区画に陳列していた商品の女性ニーズが高いと推測される。
一方、別のファッション小物を展示した区画では、30代や40代の男性の立寄り数が半数以上を占めた。これらのデータから、性別によるニーズを把握することが可能だとしている。
今後は、POSの販売実績データや店舗で直接得た顧客の声を組み合わせてフィードバックし、出店者の商品開発や販売促進に活かすとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。