CES2016でcerevoより、新しいプロジェクター搭載のホームロボット”Tipron”が発表された。取材時に、CEOの岩佐氏、Engineering VPの伊藤氏の談話もいただいた。
Tipronは簡単に言うと「動くプロジェクター」だ。安全の都合上、プロジェクター部分をたたんだ状態で動かすこととしているということだ。(伊藤氏)
始めはこのようにプロジェクター部をたたんでいる。
徐々に立ち上がり、1mの高さから投影が可能となるのだ。
プロジェクター部分は上下に稼働するため、例えば天井に投影するということも可能なのだ。
また、スマートフォンのアプリでも操作できるし、あらかじめプログラムしておくことでルールに従った動きも可能とする。
なぜ、プロジェクターのロボットを作ろうと思ったのかについて尋ねると、「もともと映画であるような、手のジェスチャーで、出したい場所に画面が出たり、消えたりする。そういうものが作れないかと思った。」と岩佐氏。
確かに、映画を見ていて、家でも街でも自分の知りたい情報がシュッとでてくると嬉しい。
しかし、実際はそんなことは難しいので、プロジェクターを必要な場所に移動させようと考えたのだという。投影場所というのは特に家では案外なく、天井が一番空いていて白い場合が多い。そこで、首の部分も上を向くようになっているということなのだ。
このプロジェクターロボット、先にプログラムしておけば自動的に動くので、夜寝る前には寝室の天井にソーシャルネットワークの情報を流し、朝起きたら洗面所の壁にニュースや天気予報、交通情報などを表示し、帰宅後は今日の面白いエンターテイメントコンテンツを教えてくれる。といった利用シーンも実現可能なのだ。
プロジェクターという形から入らず、岩佐氏の「こういう未来を作りたい」と思う気持ちから入ったモノだからこそ、こういったモノが実現できるのだろう。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。