国内の深刻な人手不足に加え、新型コロナウイルス感染の拡大と長期化により、企業には一層のコスト削減や、他社と差別化できる高度な付加価値の提供が求められている。そのため、企業における単純作業や定型業務はロボットを活用することでコストを最小化し、付加価値を生む高度な業務はDXを推進するなど抜本的な構造改革が必要である。
アイリスオーヤマ株式会社とソフトバンクロボティクスグループ株式会社は、合弁会社「アイリスロボティクス株式会社」を2021年2月1日に設立する。出資金は1,000万円で、持株の比率はアイリスオーヤマが51%、ソフトバンクロボティクスグループが49%となっている。
アイリスロボティクスでは、法人向けサービス・ロボットの提供と販売、及び業務変革ソリューションの提案、サービス・ロボットの新商品開発を行う。
- AI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」
- 配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」
- サービス・ロボットによる業務変革ソリューションの提案
- サービス・ロボットの新商品開発
自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI除菌清掃ロボットである(トップ画左)。掃除業務の自動化だけでなく、空間浮遊菌量の削減や床面のウイルスを含む菌の削減効果が期待されることに加えて、様々な外部機器と接続できるコネクタによりスピーカーやカメラを用いた販促やマーケティングへの活用などにもつながるとしている。
飲食店やホテル・旅館、小売店などで従業員と共に働くことを目的に開発された配膳・運搬ロボットである(トップ画右)。簡単な操作で配膳・運搬ができ、従業員がより多くの時間を接客に充てることができる。飲食業界への市場創造に加えて、屋内配送の可能性がある産業を中心に新たな活用を提案する。さらに音声案内や決済連携、画像認識などの機能追加による新たな付加価値と市場創造を行う予定とのことだ。
サービス・ロボットを業務に取り入れる際に必要になる、業務設計コンサルティング・定着化支援のほか、ロボットオペレーターの派遣等、業務のロボット化に伴い必要となるトータルソリューションを提供する。
各業界のニーズを踏まえて掃除ロボット、配膳ロボットに続く法人向けサービス・ロボットを開発し、グローバルに提供していく。
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