現代ではスマホなどの液晶デバイスで様々な情報を得るために多くの時間を「見る」ことに依存している。そんな中、耳から「聞いて」得られる情報が日々の暮らしや習慣に、あるいは、非スマホユーザーや無人化サービスでの利用者へのサポートに役立つ場面が多々存在する。
ユカイ工学株式会社は、コミュニケーションロボット「BOCCO emo」のロボティクス技術を身近なサービスに活用できるAPI「BOCCO emo APIs」の提供を2021年10月18日より開始する。
BOCCO emoは、パーソナライズされた情報や企業が知らせたいトピックスなどを音声で発話して配信することにより、ユーザーのほしい情報を必要な場面に合わせ、効率よく届ける。例えば、スマートフォンを手に取れない朝の時間に「交通情報」を発話したり、病院の精算機で手順に困る高齢者を音声でサポートするほか、百貨店から「明日からポイントアップデー」等のお得情報を発話することなどが挙げられる。
今回提供を開始するAPIの特長は以下の通り。
- 音声活用でサービス向上へ
- 省ステップで開発・実装できる
- ユーザーとデジタルサービスをつなぐ
- 多彩なサービスの実現
任意のテキストメッセージの発話やブロードキャスト、音声ファイルの送信、センサ類との連携により、身近なサービスでデータの利活用を高めることができる。
ソフトウェアや新規のロボット開発における工数やコストを削減し、サービスのクオリティアップに貢献する。BOCCO emoを活用することで、ロボット本体はもちろん、アプリ開発費用を抑えながら、いち早いサービスの提供が可能だ。
最新テクノロジーを搭載しながらも、BOCCO emoのデザインやフォルム、動作で癒やしを視覚的に与え、子どもから高齢者まで属性を問わず受け入れられる存在が、ユーザーとデジタルサービスの接点を構築するという。
既存のクラウドサービスと組み合わせることで、様々なサービスを提供する。また、BOCCO emo本体自体がIoT端末として機能するため、住環境あるいは公共施設でのハブとして活用できる。
また、同APIには用途や連携サービスに応じた2つのプラン「BOCCO emo APIs Platform API」と「BOCCO emo APIs Custom Kit」が用意されている。
家庭向けのBOCCO emo APIs Platform APIは、BOCCO emoのセンサ連携やメッセージ送受信などの標準機能に加えて、音声コンテンツの配信や社内の業務効率化に活用できる。そのため、利用者の特性に合わせた配信メディアを増やしたい場合や、BOCCO emoからの情報発信や標準センサデータの収集、VUIでホームコントロールをしたい場合などに適している。
一方の商業施設やオフィス向けのBOCCO emo APIs Custom Kitは、BOCCO emoの標準機能にとらわれない、より柔軟なカスタマイズを目的としたLocal APIおよび開発キットである。要望に応じてセミオーダーメイド開発が可能だ。そのため、医療機器など専門分野のデバイスと連携したい(病室内の患者見守り、精算機のアナウンスなど)際や、イベントや展示会などでロボットを使いたい(インターネット環境がない環境で非接触アナウンスなど)場合などに活用できる。
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