凸版印刷株式会社は、展示会場等の実空間と、それを再現したVR空間をリアルタイムに連動させ、複数の異なる種類のサービスロボットを一元管理・制御するデジタルツイン・ソリューション「TransBots(トランスボッツ)」を開発している。
そして本日、「TransBots」の一機能として、複数台の走行するロボットを介して、事前に画像を登録した人物の認識を可能にするAIシステムを開発し、実証実験を行ったことを発表した。
AIによる人物認識機能では、対象エリア内に事前に登録した人物が入場した際に、走行している複数台のロボットがその人物の認識を行う。
また、人が離れた場所から制御するテレプレゼンスロボット以外の搬送ロボット、移動型ピッキングロボットなど、多様なサービスロボットへの応用も可能だ。
実証実験では、各所に散らばったロボットから送られてくる画像を、クラウド上のAIエンジンで解析と集計を行い、人物認識機能を検証した。
結果は、種類の違う各ロボットのカメラ画像から人物認識を行い、クラウド上で一元的に確認することができた。
また、人物を認識するだけでなく、「TransBots」上のロボットの現在位置と組み合わせて、人物の位置が特定可能なことを示唆したという。
凸版印刷は今後、「TransBots」を始めとしたソリューションを、警備、顧客分析、誘導、案内、搬送、清掃など様々な分野に適用するとしている。
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