NTT Com・東ロボ他、データセンタでリアルタイム遠隔制御ロボットを活用した運用保守業務に関する実証実験を開始

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、東京ロボティクス株式会社(以下、東ロボ)、NHN テコラス株式会社、株式会社E-MARKは、リアルタイム遠隔制御ロボット(以下、テレプレゼンスロボット)を活用したデータセンタのIT機器運用保守業務に関する実証実験を、2023年10月より開始する。

テレプレゼンスロボットは、NTT Comと東ロボが開発した、エンジニアが遠隔からデータセンタ内で保守運用作業を行うことができるロボットだ。(トップ画)

搭載されたカメラによるサーバの状態監視機能や、ロボットアームによる撮影位置・角度の調整機能、アイルコンテインメント入出口開閉機能や自動巡回機能、セキュアな通信機能に加え、地図機能と連携した自律移動が可能で、GUIはオペレータ用操作に特化されている。

NTT Com・東ロボ他、データセンタでリアルタイム遠隔制御ロボットを活用した運用保守業務に関する実証実験を開始
テレプレゼンスロボットの操作画面イメージ

今回発表された実証では、NHN テコラスが商用環境として利用するデータセンタのIT機器を対象とし、運用保守業務におけるテレプレゼンスロボットの有効性を検証する。

具体的には、システムに故障・トラブルが発生した際に、従来の駆けつけに代わり、保守拠点からデータセンタへ配置したテレプレゼンスロボットへアクセスし、遠隔操作することにより、一次切り分け業務を実施する。また、一次切り分け業務実施時の映像を録画データとしてクラウド上に保管する。

さらに、現地作業の事前事後確認として、メンテナンス作業実施の前後で行っている確認作業を、テレプレゼンスロボットを用いて行う。

現地作業において、熟練作業者のサポートが急遽必要となった場合には、保守拠点の熟練作業者がテレプレゼンスロボット経由で現地とコミュニケーションを図り、対応する。

加えて、ロボットへの巡回予約設定により、早朝、夜間帯などに、自動で監視対象の機器を確認する。

今後は、NTTグループで提供するIOWN構想のオールフォトニクス・ネットワーク(APN)を活用し、より低遅延なネットワーク環境を活かした遠隔からの操作性向上と機能の拡充を行う予定だ。

また、NTT Comは、今回の実証成果をもとに、テレプレゼンスロボットを活用したデータセンタの運用保守サービスの提供を目指すとしている。

なお、2023年10月12日~13日に開催される「docomo business Forum’23」にて、この取り組みが紹介される予定だ。

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