スマートロボティクス・ステラリンク・マクニカ、デジタルサイネージロボット市場に参入

株式会社スマートロボティクス、株式会社ステラリンク、株式会社マクニカは共同で、デジタルサイネージロボットの市場に参入することを発表した。

具体的には、デジタルサイネージロボット「AdRobot(アドロボット)」を活用して2023年10月6日~9日に羽田エアポートガーデンで行われた実証試験にて、固定型のデジタルサイネージに比べ視聴率が6~10倍と高かったことから、初期モデル「AdRobot(アドロボット)」の販売を始める。

「AdRobot」は、スマートロボティクスのAIカメラ搭載・自律走行の50インチ大型ディスプレー搭載ロボットと、ステラリンクのクラウド型配信システムのデジタルサイネージコンテンツ及び各種クラウドサービスを組み合わせることで、ロボットの位置情報を活用した最適な広告案内や店舗への誘導を実施するロボットだ。

また、AIカメラによって、ロボットを見ている人を検出して寄っていくことが可能。他にも、AIが性別やおおよその年齢を判断するとともに、何人が見たか、1人がどれくらいの時間見たかを記憶することができる。

羽田エアポートガーデンでの実証試験では、クラウド型配信により、位置別に13店舗の広告コンテンツを流し、固定型のデジタルサイネージ1カ所にも同様のAIカメラを設置。それぞれ視聴時間0.001秒以上と1秒以上の視聴率を調べた。

その結果、ロボット(前後2面のディスプレーのうち後面のみで計測)の視聴率は、固定型に比べ視聴率0.001秒以上で、9.84倍、同1秒以上で6.86倍となり、視聴率の高さが裏付けられた。

初期モデルの価格は仕様によって異なり、1台850万~950万円の予定で、完成度をさらに高めて2024年4月に本格販売する計画だ。

将来的には、アバターでの遠隔接客や決済システムなどの機能を追加する計画で、商業施設の集客をはじめ、遠隔操作による災害時の誘導や監視業務への活用が見込まれている。

マクニカは、初期モデルの販売代理店となるほか、本格販売に向けたセンサやカメラの提供および、コンテンツ配信情報の統合分析を検討している。

スマートロボティクスは、ハードウエアとロボット制御・管理システムを担当し、ステラリンクは、コンテンツ表示システムや配信システム、各種クラウドサービスをそれぞれ担当した。なお、プログラムやソフトウエアはウェブ上で連携するとのことだ。

今後は、東京都などが11月20日~22の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開く「産業交流展2023」にステラリンクが同ロボットを出品し、ニーズを探るとしている。

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