多くの企業では、ロボットを導入することで自動化を図っているが、ティーチングに基づいて定型的な作業を行うロボットでは対応できない作業が存在している。薄くて柔らかいフレキシブルプリント基板(FPC)やフレキシブルフラットケーブルの自動挿入も、その作業の一つだ。
そこで新東工業株式会社は、6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」を搭載することで、FPCのコネクタへの自動挿入を可能にしたロボットシステム「FPC自動挿入システム by ZYXer」を発売した。
6軸力覚センサ「ZYXer」は、3軸(X,Y,Z)の荷重(F)と、各軸周りのモーメント(M)を同時に検出するセンサだ。
ロボットに取り付けることで、人の手作業のような制御を実現し、熟練者の精密作業を再現することができる。
用途に応じて、最適なセンサを選定できるよう小型~大型まで11機種をラインアップしているほか、通信速度は通信速度 0.83msec.で、分解能は1/4000(定格容量比)だ。
今回発表された「FPC自動挿入システム by ZYXer」では、この「ZYXer」を搭載することで、わずかな力の変化を高速フィードバックし、薄くて柔らかいFPCでも制御することで、自動で確実な挿入を可能にした。
加えて、片面や両面に対応し、形状もさまざまなFPCに対応している。
また、高精度センサの採用により、挿入時の荷重検出確認が0.5gの精度で可能なため、挿入完了確認精度が、同社の従来品比20倍良好なのだという。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。