近年、警備業務は安心・安全な環境を確保・維持する重要な業務でありながら、現場での人材不足が深刻な課題となっている。ロボットが代替できる業務の中でも、建物全体をくまなく回り、決められた箇所を順々に目視する「巡回」は、異常や不審な点を早期に発見する重要な業務である。その一方で、巡回中の確認箇所は、建物の特徴によって異なり、またその広さにより無数に存在するため、人が対応すると非常に作業負担が高く、確認漏れも発生しやすい状況です。
SEQSENSE株式会社では、自律移動型警備ロボット「SQ-2」と、利用者自身でロボットを運用し警備業務に利用できるクラウドシステムを含めて、警備ロボットサービス「SQ Guard」として2019年よりプロダクトを提供している。
このほどSEQSENSEは、警備ロボットサービスの一部として、体調不良者などを発見する「倒れている人検知」と消火器の有無や倒れている状態を自動判定する「消火器検知」の2つの新機能を2024年2月1日より正式リリースする。
SQ-2は、3次元センサ技術・自己位置推定・リアルタイム経路計画などのテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型の警備ロボットである。独自開発の3D LiDAR(通称:SQ LiDAR)を搭載することにより広視野角を実現し、警備対象物件の詳細な3次元マッピング、床に置かれた障害物や歩行者をはじめとした移動物体の発見、環境変化の検出を行うことができる。センシングの結果を自己位置推定および経路計画に利用することで繰り返し安定した移動を行うことができ、また、人や障害物などとの接触を防ぐことが可能となる。
今回リリースする倒れている人検知では、ロボットが稼働中に、体調不良やそのほかの事情で倒れている可能性のある人を自動で検知し、警備員に向けてアラートを発報する。この機能を利用することで、警備現場で発生した異常を発見しやすくなり、より迅速な対応をすることが可能になる。
一方の消火器検知は、ロボットが巡回中に、各消火器設置箇所で消火器の有無や、倒れている状態などを自動で判定する。異常を検知した際はロボット巡回時のレポート結果に反映することができる。この機能を利用することで、従来警備員による巡回の際に目視が必要だった消火器点検作業の大幅な効率化が期待される。
なお、倒れている人検知、および消火器検知機能は、SQ Guardの標準機能として利用できるため、新たな機器設置やオプション料金は不要だ。
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