パナソニック コネクト株式会社は、溶接電源融合型ロボット「TAWERS(The Arc Welding Robot System)」のG4コントローラーシリーズとして、高出力仕様の溶接電源を搭載した「WGH4コントローラー」を日本で発売する。
「TAWERS」は、溶接電源、送給装置、トーチ、ロボットをワンパッケージ化し、各種材質に応じた溶接工法をソフトウェア制御する、ロボットと溶接機を融合した溶接電源融合型ロボットだ。
今回、溶接電源部のインバータやトランスを刷新し、さらにパナソニック コネクトの溶接制御技術を組み合わせることで、高出力化を実現した。
これにより、厚いワークにおける深い溶け込みの溶接や、高い溶接出力で速度の速い溶接ができ、溶接条件により異なるが、溶接速度が約15%向上するのだという。
また、溶接中の発熱が大きいメイントランスやリアクタ類を、強制空冷するために非防塵エリアに配置し、粉塵の堆積によって破損することが懸念されるプリント基板や半導体部品を防塵エリアに配置した。
さらに、内部ファンを配置することで、防塵エリア内でも発熱の大きい半導体部品などの温度上昇を抑制した。これにより、各部品を効率よく冷却するとともに、粉塵の堆積を抑えることができ、冷却性と堅牢性を両立している。
外部接続部品は、溶接電源部とコントローラ部を接続するコネクタやケーブル、出力端子、治具端子、電圧検出端子をすべて溶接電源の前面に配置した。
これらは、前面パネルを取り外すことでアクセス可能であるため、溶接電源部の付け外しが必要なメンテナンス時の作業性が向上した形だ。
また、冷却ファンのフィルタも同様に前面に配置。これにより、メンテナンスに要する時間や溶接電源の清掃に要する時間を低減することで、稼働率・生産性の向上に貢献する。
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