株式会社Preferred Robotics(以下、プリファードロボティクス)は、同社が提供する自律移動ロボット「カチャカ」において、歯科診療所での利用に最適化した専用パッケージ「デンタルプラン」を発売した。
「カチャカ」は、AI技術を搭載した自律移動ロボットで、専用家具とドッキングすることで指定の場所まで物を運ぶことができるロボットだ。また、2024年2月には法人向けに機能・サービスを特化した「カチャカプロ」を発売している。
今回発表された「デンタルプラン」では、「カチャカ」のソフトウェア、ワゴン、ユーザーサポートを、歯科診療所での利用に最適化した。これにより、医師やスタッフが運搬中に患者対応・清掃・滅菌・カルテ記入などを並行で作業できるようになる。
これまでのカチャカ専用の「カチャカシェルフ」は、通行可能エリアの最小幅が65cmであったが、55cm幅を通行可能な「カチャカワゴン」をラインナップに加えた。これにより、歯科診療所の狭い通路やスタッフや患者の往来する環境でもスムーズな無人運搬が可能だ。
また、「デンタルプラン」では、カチャカがBGMを鳴らしながら走行したり、壁際など指定された経路を走行するためのアプリケーションを実装した。
さらに、スタッフが「カチャカボタン」を押すことで、ユニットや滅菌室にカチャカを呼び出すことができる仕様にしたほか、リモートアクセス機能により、プリファードロボティクスが直接ユーザの困りごとの把握や解決サポートを遠隔で行えるようになった。
なお、プリファードロボティクスはデンタルプランの販売拡大を目指し、歯科卸のシバタと内外歯材と取引を開始したとのことだ。
また、2024年6月1日に開始する「九州デンタルショー2024」に出展し、カチャカの実機やカチャカワゴン、カチャカボタンを含むデンタルプランのメリットを紹介する予定だ。
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