ABB株式会社は、ロボティクス制御プラットフォーム「OmniCore」を発表した。
「OmniCore」は、AI、センサ、クラウド、エッジコンピューティングシステムなどを統合し、自律型ロボット・アプリケーションを実現する制御プラットフォームだ。
モーション性能は、複数のロボットを最大1,600mm/秒で動作させつつ、0.6mm以下の軌跡精度を実現する。これにより、アーク溶接、携帯電話ディスプレイの組立て、接着、レーザ切断などの精密分野での活用が期待されている。
また「OmniCore」は、拡張可能なモジュール式制御アーキテクチャに基づいており、多様なアプリケーションを作成できるため、バイオテクノロジーや建設業など、多くの既存分野および新規分野において自動化を支援するとしている。
なお、「OmniCore」と従来のABBコントローラと比較すると、ロボットの動作を最大25%高速化し、消費エネルギーを最大20%削減するとのことだ。
ABBロボティクスディビジョンのプレジデントであるマーク・セグーラ氏は、「例えば、OmniCoreを使用することで自動車メーカーは生産スピードを上げることができ、1分間に12ストロークから15ストロークに増加させて1時間当たり900個の部品を生産するなど、非常に大きな競争優位性を提供する。」と述べている。
なお「Omnicore」は、2026年6月で販売終了となるABBロボティクスのIRC5コントローラの後継製品であり、ABBは、IRC5を利用している顧客に対し、ロボットの耐用年数終了までスペアパーツとサービスによるサポートを継続するとしている。
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