東京ロボティクス株式会社は、研究者向けの力制御可能な全身人型ロボット「Torobo」と、多指ハンド「Torobo Hand」の最新バージョンの提供を開始すると発表した。
「Torobo」および「Torobo Hand」共通の特徴は、インピーダンス制御を用いたコンプライアンス特性により、外力の受け流しや、外部拘束への倣い、衝撃の吸収などが可能な点だ。
これにより、接触が多い環境下でも安定した動作が可能になるほか、人間と同様のサイズと出力(可搬)を有するため、現場での実作業を想定した研究開発にも活用することができる。
「Torobo」は、身長1,680mm、本体重量125kg、片腕可搬重量7kgと人間と同様のサイズや可搬重量を有した全身人型ロボットだ。
本体は、腕7軸×2本、腰3軸(下からP-P-Y)、首3軸、全方位移動台車といった軸構成で、背部にはDC24V-600W出力ターミナルが設けられており、オプションでGPU付のPCを搭載することが可能だ。また、ROS2に対応しており、他社製のハンドやセンサとの連携が容易となっている。
一方「Torobo Hand」は、人差指、中指、薬指がそれぞれ3関節(2駆動軸)、親指が4関節(全て駆動軸)という構成だ。また、指と掌を合わせて20点以上の接触センサ(1軸圧力センサ)が組み込まれており、購入者自らがセンサを交換することも可能だ。
「Torobo」の価格は、税別1,800万円、Torobo Handの価格は「Torobo」のオプションとしては両手で税別1,200万円、単体売りの場合は両手で税別1,260万円となる。なお、その他オプションやハンドの片手販売なども行っているとのことだ。
初回出荷は、2024年12月頃を見込んでいる。
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