ヴイストン株式会社は、同社が展開する二足歩行ロボット「Robovie-Z」のバリエーションモデル「Robovie-Z Light(ロボビー・ゼット ライト)」の先行受注を開始した。
「Robovie-Z」は、小型・高性能のサーボモータや、専用のロボット制御基板、Raspberry Pi基板を搭載した二足歩行ロボットだ。研究・開発用途のほか、教育・ホビー用途などに活用されている。
今回先行受注を開始した「Robovie-Z Light」は、既存の「Robovie-Z」からRaspberry Pi基板を省いたバリエーションモデルだ。Robovie-Zの運動性能はそのままに、高度な演算能力が不要な無線操縦専用機体としての活用が可能だ。
また、「Robovie-Z」と同じ合計20軸のサーボモータを搭載しており、小型の二足歩行ロボットでありながら様々なポージングが可能だ。主に上半身のサーボモータにはクラッチ入りのモデル(VS-S055C)を採用しており、ロボット稼働時やモーション作成時に発生する、意図しない外力が加わることによるサーボモータの破損リスクを低減しているとのことだ。

加えて「Robovie-Z Light」には、サーボモータを制御する基板として「VS-RC026」が搭載されている。「VS-RC026」には3軸ジャイロセンサや3軸加速度センサも搭載されており、二足歩行ロボットとしての基本的な動作と制御を完結できるように設計されている。
「VS-RC026」は、シリアルサーボモータに合わせて専用設計されており、サーボモータの現在角度を取得する・サーボモータの動作特性を変更するなど、双方向通信を利用した制御が可能だ。

また、専用のモーション作成ソフトウェアとして「Motion Works for VS-RC026」を付属しており、GUIを利用した効率的なロボットモーションの作成や、各種センサを用いたプログラム作成を行うことができる。
さらに、専用無線コントローラとして「VS-C3」が標準搭載されている。制御基板にあらかじめ登録したモーションを、無線コントローラのボタンから呼び出す形での操縦が可能だ。
なお、モーションプログラムの中には、「VS-RC026」に搭載されたジャイロセンサや加速度センサの値を活用した演算を組み込むことも可能で、「VS-C3」のボタンから、各種のセンサ値に応じたインタラクティブなモーションを発動する、といった使い方もできるとのことだ。
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