建物や道路などの社会インフラは、その改修や解体時に発生するがれきの大部分がリサイクルされている。この過程において、中間処理施設での選別作業は、再生製品の品質確保や選別後廃棄物の有効利用など、リサイクル事業において不可欠であり、重要な工程の一つだ。
しかし、現在リサイクルできない不純物の一部は、騒音や粉塵などの過酷な環境下で手作業で除去する必要があり、労働力不足と作業安全性の確保が課題となっている。
こうした中、株式会社FUJIと大成ロテック株式会社は、三井住友ファイナンス&リース株式会社(以下、SMFL)が提供するSDGsリース「みらい2030」の枠組みを活用し、FUJIが開発したがれき類に混入した不純物を自動除去する「廃棄物選別ロボットR-PLUS」を、大成ロテックの産業廃棄物中間処理施設に導入することを発表した。
「廃棄物選別ロボットR-PLUS」は、AIを使用してがれきに混入した不純物を正確に検出し、新開発のピッキングチャックで除去するロボットだ。
設置は、傾斜角度0~20°までの既存のベルトコンベアの上に置くことで利用することができる。また、オプションとして、クラウドによるリモート管理システムを搭載しており、インターネット環境を整えることで利用可能だ。
なお、大成ロテックの産業廃棄物中間処理施設に導入された「廃棄物選別ロボットR-PLUS」は、2024年11月に稼働を開始する予定であり、FUJIとSMFLは、「廃棄物選別ロボットR-PLUS」の普及を目指す業務協定を2024年7月に締結しているとのことだ。
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