QNXは、ロボットシステム向けの機能安全プラットフォームを発表した。
機能安全とは、ロボットの動作中、もしもの事故を防ぐために、ロボットが正しく動くための安全対策を作ることだ。
今回発表されたプラットフォームは、IntelとNexCOBOTとの協業により開発されたもので、ロボット制御と安全制御の機能をNexCOBOTのシングルボードに統合している。カスタマイズが可能で、特定の産業要件を満たせるよう設計されている。
さらに、「ISO 10218」などの国際安全規格に準拠しており、NexCOBOTの安全モジュールは、位置や速度の監視といった必須の安全機能をIntelプラットフォームとともに実装できる。
また、AIを搭載した画像処理システムやリアルタイム動作制御、演算能力と仮想化機能を提供することで、機能安全認証規格へ対応する。
利用ケースとしては、Intel Core i7プロセッサとQNX OS for Safetyをベースに構築されているため、産業オートメーションやロボティクスアプリケーション、特にAIを活用した環境における安全認証取得済みの統合ソリューションへの活用が想定されている。
これらのアプリケーションは、認証取得対応の安全コンポーネントとソフトウェアモジュールを採用しており、さまざまなロボットシステムにシームレスに統合することが可能だ。
QNXの製品兼ストラテジー担当シニアバイスプレジデントであるGrant Courville氏は、「このプラットフォームの中核に採用されたQNXの機能安全認証取得済みのテクノロジーによって、お客様はロボティクスアプリケーションのAI推論に必須の堅牢性と信頼性に優れた基盤を活用できます。」と述べている。
また、NexCOBOTのジェネラルマネージャーであるJenny Shern氏は、「NexCOBOTは、安全制御プラットフォーム、動作・AI制御プラットフォーム、ロボット用の安全周辺機器を、AI駆動型ロボットアプリケーションの市場に提供し、ロボットの開発作業の容易化を目指す。」とコメントしている。
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