トランスコスモス株式会社は、ロボットを通じて得られる接客データをオムニチャネルで活用する「ロボティクスマーケティング for Pepper」の提供を開始する。ロボットの接客スキルの向上、活用範囲の拡大、蓄積データのマーケティング・CRM利用などを総合的に支援するという。
「ロボティクスマーケティング for Pepper」では、企業の導入目的や活用シーンにあわせ、セリフやモーションなどのロボットUXの設計・実装を行うだけでなく、これまで可視化が難しかった接客内容をデータとして蓄積・活用することが可能。蓄積したデータは、クラウドサービスやデータベース、人工知能(AI)などの各種APIと連携することで、ロボットの機能拡張や、WebサイトのFAQやコールセンターなどのその他顧客チャネルへの応対に反映できるという。
主な機能は以下の通り。
- 高度な自然言語処理
AIと連携し、よりヒトの対応に近づけた質の高い応答を行うことが可能。 - 多言語対応
クラウドサービスと連携することで、日本語以外にも英語・中国語の対応も行う。 - 有人対応切り替え
Pepperが事前に用意されていない質問などで応答ができない場合、あるいは顧客が希望した場合に、コンタクトセンターとつながり、有人対応に切り替えて対応。また、接客スキルの向上のため、その対応内容をデータベースへ追加し、次回より自動応答させることも可能。 - データベース連携
会員カードやポイントカードなどのデータベースと連携し、顧客にあわせた接客や、商品のレコメンド、クーポンの発行などを行う。 - オムニチャネル連携
WebサイトのFAQや、コールセンターでの応対にPepperが取得した情報を反映できる。
トランスコスモスは、2011年頃より、ヒトとバーチャルエージェントのコミュニケーション手法、UX設計、音声認識技術、発話エンジンの最適化に取り組んできた。今後はデジタルマーケティングとコールセンターの豊富な実績と経験を活かし、「ロボティクスマーケティング」サービスとして、技術的な導入支援だけでなく、マーケティングやCRMの観点からロボットの活用を支援していくという。
【関連リンク】
・トランスコスモス(transcosmos)
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