NTT Com、IoTデータのプロトコル変換やクラウド接続を容易化する「IoT Connect Gateway」を提供開始

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)では、従来IoT/M2M通信向けのモバイルサービスを展開しており、2021年2月にはビジネスのグローバル展開を実現するIoT向けモバイル通信サービス「IoT Connect Mobile Type S」の提供を開始している。

このほど、NTT ComはIoTデータのセキュアなプロトコルへの変換機能や、クラウド接続に必要な設定などをネットワーク側で行うことでIoTデバイスの負荷を軽減する機能を兼ね備えたサービス「IoT Connect Gateway」を提供開始した。

同サービスは、以下の2つの機能を備えている。なお、1回線から申し込み可能なため、PoCで利用したい場合やスモールスタートでシステムを構築したい場合にも適している。

  • プロトコル変換機能
  • IoTデータを受け取る側のクラウドサービスは、一般的に、セキュリティ上の理由により、デバイスとの通信をHTTPS・MQTTS(※)など暗号化されたプロトコルに制限している。IoTデバイス側でこのようなプロトコルへの変換(暗号化処理)を行う場合、比較的性能の高いCPUが求められることから、デバイスが高額化するといった課題がある。

    同サービスは、ネットワーク側で暗号化処理を行うことができるため、高い処理能力をもたないIoTデバイスでもデータ送信端末として利用することができ、セキュアな通信を実現しながらデバイスの簡素化・低廉化によるコスト削減が可能になる。

    また、IoTデバイスから同サービスまでの間(携帯電話網による通信)は暗号化の必要がなく、この間は平文でデータを送信できるため、暗号化プロトコルのオーバーヘッドが発生せず、データ通信容量を抑えて通信コストを削減することもできる。

  • クラウドアダプタ機能
  • IoTデータの蓄積にクラウドサービスを利用する場合、IoTデバイスにクラウドサービスへ接続するためのプログラムのインストールやパスワードなどの情報を設定する必要がある。また、一つひとつのIoTデバイスごとに設定が必要となるため、デバイス数が増えるほど各種設定作業を行う際の負荷が増大する。

    同サービスにより、クラウド接続時に必要となる設定をネットワーク側で一括して実行することが可能になるため、とくに大規模なIoTシステム構築・運用における作業負荷の軽減を図ることができる。

※ MQTTS:MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)を暗号化してセキュアな通信を実施するプロトコル。MQTTはスペックの低いデバイスでも動作する軽量な通信を実現するプロトコルであり、ネットワークの帯域幅が限られている環境においても通信が可能になる。

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