コインランドリーは無人営業が可能なため、24時間年中無休で営業、いつでも利用できることが、店舗オーナー・利用者双方にとって大きなメリットである。しかし、近年は特に人目が少なくなる夜間帯にコインランドリーを狙った強盗事件や本来の目的以外での店舗侵入などが発生しており、夜間は防犯のために閉店する店舗も少なくない。
アクア株式会社と株式会社アートは、アクアが提供しているコインランドリーの運営を効率化させる「AQUA Cloud IoTランドリーシステム」と、アートが提供する入退室管理システム「ALLIGATE」を連携させた「ALLIGATE for Cloud IoTランドリーシステム」をリリースした。
AQUA Cloud IoTランドリーシステムは、インターネットに接続したAQUAの業務用洗濯機器のデータをクラウドに集約し、稼働状況の確認、スタッフの退勤、売上データなど店舗運営に必要なデータをWeb上で一括管理できるシステムである。店舗に行かなくても遠隔で機器の設定や操作ができるため運営の効率化を図ることができる。また、決済システムや他社の既存システムとのAPI連携により、他業種協業も実現した。
一方のALLIGATEは、カギの発行・無効化、入退室履歴の確認など入退室管理に必要な機能を備えた、月額制のクラウド型の入退室管理システムである。ICカードやスマートフォンが物理鍵の代替となり、Web管理ツール(Webブラウザ)でいつでもどこでもカギの発行や無効化が可能だ。
今回リリースしたALLIGATE for Cloud IoTランドリーシステムは、コインランドリー店舗が発行するプリペイド式の非接触IC会員カード「AQUAランドリーカード」を鍵に利用し、カードの利用履歴をもとに店舗の入り口(自動ドア)の解錠を管理する。日中は誰でもコインランドリーを利用できるが、夜間営業中は入退店を管理することで店内への無用な侵入を防ぎ、夜間も安心してコインランドリーを利用できるようになる。
同システムを活用することで、利用者はカード1枚で解錠とコインランドリー料金の支払いが完了でき、閉店時間を気にせずコインランドリーで洗濯・乾燥できる。またオーナーは、本来の目的以外での店舗への侵入を防ぎ、安全に夜間営業ができるほか、コインランドリーの利用履歴(頻度や最終利用など)から解錠条件を設定することができる。
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