企業のDX推進に伴い、各種クラウドサービスの活用やテレワーク、ハイブリッドワークなどの新しい働き方が定着する中で、シャドーITと呼ばれるIT部門の許可のないSaaSの導入や私用デバイスの利用などによる情報漏えいリスクの懸念が高まっている。また、企業が導入するSaaSの数は日々増大し、運用工数の増加が喫緊の課題となっている。
ソフトバンク株式会社とOkta, Inc.は、マルチテナント型マネージドサービスプロバイダー(MSP)パートナーの日本国内における2年間の独占契約を締結した。
これにより、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスを一元管理できるソフトバンクの法人向けのサービス「ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」(以下、BCDM)に、Oktaのシングルサインオン(SSO)や多要素認証、ユーザー管理などの機能を実装し、2024年2月29日に申し込み受け付けを開始する。
BCDMを契約することで、一部のSaaS(Software as a Service)に対するSSO機能が追加費用なしで利用できる。また、デバイス証明書によるパスワードレス認証が追加費用なしで利用できる。
さらに、デバイス証明書やワンタイムパスワード、生体認証など、さまざまな多要素認証を提供する。私用デバイスからSaaSへのアクセスをデバイス証明書で制限したり、役職などでグループを分けた認証方式で設定したりするなど、重要な情報へのアクセスをより安全に実施できる。
そして、BCDMの管理画面からデバイスやユーザー、認証ポリシーを一元管理でき、簡易な導入と運用が可能となる。加えて、ライフサイクル管理により、ID登録・更新業務など企業内におけるSaaSの利用にかかる運用工数を削減する。また、24時間365日ヘルプデスクへの問い合わせが可能なほか、初期設定で困った顧客に向けて導入支援サービスを提供予定とのこと。
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