伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、IoTデバイスについてのセキュリティ機能を強化したローカル5G環境の提供を開始する。
今回CTCが提供するセキュリティ機能を強化したローカル5G環境は、汎用サーバを使用した環境にローカル5G向けセキュリティ製品を組み合わせたものだ。
セキュリティ製品は、トレンドマイクロ株式会社の台湾グループ会社CTOneのローカル5G向けセキュリティ「Trend Micro Mobile Network Security(以下、TMMNS)」を使用している。
これは、エンドポイントセキュリティ機能を内蔵したセキュリティSIMカードとネットワークセキュリティ機能を連携させた製品で、リアルタイムでローカル5G環境を可視化する。不正な通信を検知した場合には、該当するIoTデバイスをネットワークから遮断することを可能にしている。
加えて、「TMMNS」を、ローカル5Gの基地局を構築する汎用サーバおよびソフトウェア製品「CYRUS(以下、サイラス)」と併せて利用することで、コストを抑えたセキュアなローカル5Gの導入が可能となる。
また、CTCは、総務省が主導した2022年度の「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に参画し、管理工数の低減やセキュリティリスクの拡大抑止などの検証を実施した。この実証においては、各IoTデバイス固有の情報や状態の監視・可視化、不正なIoTデバイスの検知・遮断などの必要性を確認し、想定されるセキュリティ対策としての「TMMNS」の有効性を検証した。
なお、2024年5月29日~31日の3日間、東京ビッグサイトで開催される無線通信の専門展示会「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2024」に、ローカル5Gとセキュリティ機能を組み合わせた1BOXソリューションを出展してデモを実施するとのことだ。
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