Vieurekaマネージャと、エンドユーザ向けアプリ
小泉: 実際の利用シーンを見せていただけますか。

藤田: これはエンドユーザ(小売店)が見る画面ではなく、サービス提供企業が見る画面です。例えばとある店舗にカメラが数十台配置されているという状況を見ることができます。カメラにはファームウエアやアプリケーションが搭載されていて、それぞれのバージョン管理もされている様子がわかります。
これを使うことで、障害時の保守やアプリケーションのアップデートが簡単にできます。カメラのログもすぐに取得できるので、技術者による切り分けもできます。カメラのメモリ使用状況もわかるので、徐々に増えてくるとメモリーリークが起きているのではないかとみることもできます。
また、エラーが起きるとメールが飛ぶのでユーザ企業より先にサービス提供事業者が障害に気づくというケースもあります。

また、このプラットフォーム上で、小売店舗向けの来客分析アプリも別途提供しています。
ある一日の1時間ごとの来店者数や属性(性別、年齢)などがわかるようになっています。
また、一つのカメラに写っている滞留時間もわかるようなアプリケーションとしていています。これを棚の前に置くことで、棚の前にどれくらい滞留していたかがわかるのです。さらに、フロア全体でみると、ヒートマップ表示をすることも可能となります。
小泉: カメラの中でどういうことをやっているのですか。
藤田: まず人物の上半身を検出しています。フレーム間でトラッキングしているので、どこから、どう移動したかもわかります。
茶木: また、同時に顔の検出も行い、属性を推定しています。マスクをしていたり下を向いていると男女が不明となったりもします。

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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。