株式会社ニトリホールディングス(以下、ニトリ)は、客の利便性を高めることを目的に、商品を持ち運ぶことなく買い物を楽しめる「手ぶら de ショッピング」の提供をはじめ、リアル店舗とネットをシームレスにつなげて顧客体験を向上させる取り組みを展開している。
昨今、SNSなどに投稿されたインテリアコーディネート画像を参考に、商品の購入を検討される客が増えていることから、画像を使って同一商品や類似商品を効率的に検索できる機能をアプリに搭載するために、画像検索エンジンの導入を検討していた。
そして、ニトリ、SBクラウド株式会社、ソフトバンク株式会社は、機械学習などを活用した商品画像検索サービスに関する協業を開始した。
同協業により、ニトリはSBクラウドが提供する「Alibaba Cloud」の画像検索エンジン「Image Search」を導入し、撮影した写真などから同一または類似する商品を検索できる商品画像検索機能を、今秋に刷新する客向けの「ニトリ公式スマートフォンアプリ」(以下、ニトリアプリ)に搭載する予定である。なお、ソフトバンクはImage Searchの日本展開における営業支援および導入のためのコンサルティングを担っており、同協業はその第1弾である。
Image Searchは、機械学習やディープラーニングなどの技術を活用した画像検索エンジンである。小売業などの事業者は、商品画像データをImage Search上に登録するだけで、商品を識別するラベル(タグ)が自動で付与され、画像検索機能をネットショップやアプリなどに簡単に実装することができる。
今回、Image Searchを活用した商品画像検索機能の搭載により、欲しい商品の写真やスクリーンショットなどの画像をニトリアプリで読み込むだけで、ニトリの店頭やネットショップにある同一・類似商品が表示され、そのままネットショップで買い物をすることができる。
また、従業員向けアプリにも商品画像検索機能を搭載する予定で、これによって店頭のスタッフは、客が探している商品をスピーディーに検索できるほか、類似商品や関連商品のコーディネートを提案することができる。これにより、ニトリはスマートフォンでの買い物の利便性向上に加え、リアル店舗ならではの接客品質の向上にもつなげる考えだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。