新型コロナウィルス対策のひとつとしてオフィスや商業施設での従業員の発熱を早期に発見するために、株式会社フューチャースタンダードは、同社が従来から提供している映像解析AIプラットフォーム「SCORER」を活用した新サービス「SCORER 感染症対策ソリューション」の提供を4月から開始する。
同サービスは、「SCORER」のAIによる顔認証の仕組みと赤外線サーモグラフィを組合せた映像解析ソリューションをはじめ、感染症対策へ活用可能な様々な機能を提供予定であり、第一弾として4月初旬から「検温記録サービス 簡易計測版」の申込受付を同社ホームページで開始する。
検温記録では、フューチャースタンダードの開発する簡易計測版に加え、赤外線サーモグラフィで国内トップブランドメーカーである日本アビオニクス株式会社と多人数の体表温を測定して平熱を記録、発熱者を感知し「発熱者スクリーニング」が可能になる高精度版も共同開発する。
検温記録の利用の流れは以下の通り。
- 事前に従業員など対象者の顔画像を登録
- 登録された従業員がモニターで顔を撮影
- 顔座標を指定の位置に合わせることで検温
- 顔認証にて特定した人物の検温記録として保存(体温は表示しません)
- 平熱を算出
- 平熱と一定以上の体温差がある場合「発熱警報・検温してください」をモニターに表示し注意喚起
同サービスの機能拡張例は以下の通り。
- 発熱を検知後、管理者へ発報(メール・警報など)
- オフィス入り口のドアやゲートを連動し発熱の疑いがある場合ドアを開かない
- 学校や塾の出席システムとの連動
- 高性能サーモカメラ利用により、商業施設入り口の不特定多数の発熱を推定し発報
検温記録サービス 簡易計測版の機器代金・設定料金は480,000円で、月額利用料は30,000円(共に税別)だ。検温記録サービス 高精度(多人数対応)版の販売時期と料金は未定となっている。
今後、SCORER 感染症対策ソリューションでは以下のサービスの追加を予定している。
- 手洗い・アルコール消毒測定サービス
- CO2センサー濃厚接触簡易計測サービス
- 密集度計測
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