新型コロナウィルスへの対応のため、企業、官公庁、病院、学校などにおける衛生環境の保全の重要性が高まっている。その中で、「3密」を回避して感染を防止する手段として、適宜換気を行う事が有効だと言われている。しかし、「人が集まり換気が悪い状態」は指標化されていないため、換気のタイミングは各人の判断に委ねられているのが現状である。
このほど、株式会社インフォコーパスは、空間中の二酸化炭素(CO2)濃度を測定してクラウド上で管理するソリューションの提供を開始する。
人間の集中力にも大きく影響を与えると言われるCO2濃度に着目したインフォコーパスは、計測場所のCO2濃度データを、同社が提供するIoTプラットフォーム「SensorCorpus(センサーコーパス)」上に自動的に収集、管理を行う仕組みを提供する。
基準値を超えた場合にはアラートを発報し、それに応じて換気を促すことが出来るようになる。これにより、集中力の改善による仕事効率の向上や、密閉空間における換気の改善を目指す。
また、「SensorCorpus」を活用する事で、CO2と連動した換気装置の操作(制御)や、CO2以外も含めた環境センサー情報の統合(マッシュアップ)を行い、衛生環境の保全における包括的および多面的な対策の検討が出来るようにする。
ソリューションの基本構成例(MT-200)
利用センサー
ELT SENSOR製MT-200を1式用意。
ゲートウェイ
Raspberry Piを1式用意。通信は既設Wi-Fiを利用し、1分間6点のCO2濃度の平均値、最大値、最小値をクラウドに送信する。
クラウド
IoTプラットフォーム「SensorCorpus(センサーコーパス)」を利用。CO2濃度の最新値、履歴をPCやスマートフォンで参照できるダッシュボードや、1年間データ保存ができるデータダウンロード、メールアラート、CO2濃度基準値補正といった各種機能を使う事が出来る。

価格(消費税抜き)
- 初期費用:50,000円~(センサーやゲートウェイなどのハードウェア費用キッティング費用を含む。現地設置調整および画面カスタマイズ機能は含まず)
- 月額:10,000円~(クラウド環境およびSensorCorpus CO2-Editionの利用料を含む。ゲートウェイからインターネットへの通信費用は含まず。契約期間は6ヶ月間から)
活用ケース
大規模導入
全国拠点500フロアの従業員ワークスペースにおけるCO2、温度、湿度の定期記録に利用する。現場での適切なタイミングの換気促進、登録データの分析による集中度や業務効率向上にむけた運用指導に取り組む。
装置連動
1000ppmを越えたら自動的に換気装置をオン、600ppmまで下がったら換気装置をオフにする、環境マネジメント制御機構の構築に利用する。
学習向上
学校や塾における生徒の集中力を継続するために、CO2濃度を可視化して、適度な換気に取り組む。
農業支援
ビニールハウスでCO2濃度を定期記録し、CO2濃度を維持して作物の生産性向上に取り組む。
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