近年、さまざまな企業において、最新OS「Windows 10」を搭載したパソコンの導入が加速している。Windows 10では、システムを最新の状態に保つために毎月1回の品質更新プログラム(約1GB)と、年2回の機能更新プログラム(約3GB)の実行が必要だが、これらのWindows Updateによって起こる社内WSUS(※)サーバーへのアクセス集中によるネットワーク負荷が問題となっている。
富士通株式会社は、富士通クライアントコンピューティング株式会社の法人向けエッジコンピューティングデバイス「FUJITSU Desktop ESPRIMO Edge Computing Edition Z0110/W」を国内で販売開始する。
同製品は、Windows Updateに特化した機能を備え、WSUSサーバーと連携した効率的なシステム更新の運用を可能とするとともに、ネットワークアクセスポイントの実装により無線環境のないオフィスにも容易に導入することができる。詳しい特長は以下の通り。
- 更新ファイルのキャッシュデータ活用によりアップデート時間を削減
- 運用管理ツールで計画的なWindows Updateを実行
従来、Windows Updateは各端末からWindows Updateファイルを要求するため、WSUSサーバーへのアクセス集中による社内イントラネット回線の輻輳が発生し、ダウンロードに非常に時間がかかっていた。
同製品を導入することで、社内のWSUSサーバーに配信された大容量のWindows Updateファイルを最初の1台目となるマスター環境作成端末に適用する際、同時に同製品内のストレージにWindows Updateファイルのキャッシュデータを一時的に保存する。マスター環境作成端末以外の複数端末は、このキャッシュデータからそれぞれ更新を実行するためWSUSサーバーへの集中アクセスを防ぐことができ、ネットワークの負荷を軽減する。
これにより、Windows Updateのダウンロード時間を15分の1以下に短縮し、アップデート時間の削減を実現する。
これまでは、端末の負荷分散のため、それぞれの拠点ごとに分配用サーバーの構築や各端末におけるWindows Updateの更新スケジュールを設定する必要があった。同製品では、運用管理ツールにより同製品とマスター環境作成端末の状態およびWindows Update の適用スケジュールを計画的に管理することができるため、サーバー構築の手間や運用管理などの工数が削減され、管理者の負荷を軽減する。
※ WSUS:Windows Server Update Servicesの略。マイクロソフトが企業などに向けて配布している同社製品の更新プログラム適用を制御するソフトウェア。
プレスリリース提供:富士通
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