TOTO株式会社は、IoTを活用した「パブリックレストルーム設備管理サポートシステム」を2021年6月より発売することを発表した。
同システムでは、利用者の困りごとを解消する「空き状況表示サービス」と、施設管理者の困りごとを解消する「設備管理サポートサービス」を提供する。
空き状況表示サービス
株式会社バカン提供の空き状況表示サービスは、利用者がリアルタイムで表示されたトイレ空間の混雑状況をスマートフォンやサイネージで利用者が知ることができる。
コロナ禍で密集空間を避ける手段としても有効で、利用者の混雑回避により利用者の満足向上に貢献する。
設備管理サポートサービス
リアルタイムで器具の状況がパソコンやスマートフォンの管理画面から確認でき、ウォシュレットの温度変更などの器具設定作業を遠隔で一括して行うことができる。また、器具使用回数などから傾向もわかるため、施設管理者の効率的な維持管理に貢献する。
例えば、これまでは管理する複数のトイレに対し、それぞれ現地に行って何十台もトイレの設定を変更する必要があった。しかし、同サービスによって管理画面から操作するだけで、現地に行かずに遠隔で一括設定変更ができ、作業時間・コスト削減につながる。時間、対象範囲など、細かな設定変更で省エネ・電気代削減も可能だ。
その他にも、長時間利用されているブースを知らせる「長時間利用アラート」や、水石けんのタンク残量を知らせる「補充アラート」、器具のエラー内容を遠隔で確認できる「故障アラート」、予期せぬ器具の設定変更をお知らせする「設定差異アラート」といった機能が利用できる。
また、器具使用回数などの累積データを活用することでトイレの利用状況を見える化し、傾向を把握して効率的な管理保全計画につなげる。「利用実績レポート」を通じて、利用実績に基づいた現場ごとの清掃・補充計画、警備員見回り運用検討、データに基づいた長期保全計画の見直しに役立てることができる。
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