竹中工務店他3社、電池レス化が可能なRFIDタグによる無線式室内環境センシングシステムを開発

従来、環境データのセンシングシステムには有線式が用いられることが一般的だ。有線式の場合、配線の都合によりセンサの設置場所が壁や天井に限られるため、必要な室内環境データを十分に収集することができなかった。

そのため、電波などを利用した無線式のセンシングシステムの開発が進められていいるが、無線式センサの電源は電池が必要なタイプが主流であり、電池交換などの維持管理に手間がかかるのが現状だ。

そこで竹中工務店、日本アイ・ビー・エム、マスプロ電工、NTTコミュニケーションズの4社は、RFIDタグによる室内環境センシングシステムを共同開発し、横浜市役所とNOK本社ビルに導入したことを発表した。

同システムは、RFIDタグと温度センサ等を組み合わせた環境センサを、アンテナからの電波で起電させ、データを送受信し、室内環境データの収集を可能とするシステムだ。

竹中工務店他3社、電池レス化が可能なRFIDタグによる無線式室内環境センシングシステムを開発
①アンテナが電波(920MHz帯)を送信
➁RFIDタグが電波を受信して、電気エネルギーに変換し環境センサが作動
③RFIDタグが電波でセンサデータを送信
④アンテナがセンサデータを受信

システムの特徴は、RFIDタグを電波により起電させることにより、無線式でありながら電池交換が不要。アンテナは、データの送受信に使用できるためシステム拡張が容易だ。

また、アンテナの電波が届く範囲においては複数データを同時に読み取ることが可能で、移動しているRFIDタグの読み取りを行うこともできる。

さらに、1台ずつアンテナを起動させるので、電波干渉の抑制をすることが可能だ。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録