バカンと丸井、AIとIoTを活用したトイレの長時間利用の抑制サービス「VACAN AirKnock Ads」を提供開始

株式会社丸井が運営する商業施設「マルイ」では、館内が複数階に分かれており、階によってトイレの利用率にばらつきがあるといった課題があった。また、トイレに行くまで満空がわからないことで、利用者に「行ってみたら空いていなかった」という不便が起きていた。

株式会社バカンは、丸井が運営する有楽町マルイと北千住マルイに、トイレの長時間利用の抑制サービス「VACAN AirKnock Ads(以下、AirKnock Ads)」の提供を開始する。

AirKnock Adsは、AIとIoTを活用し取得したトイレのリアルタイムの混雑情報と利用時間を個室内壁面に設置したタブレットに表示することで、利用者の自主的な退室を促し、長時間利用を抑制するサービスである。また、個室内に設置されたタブレットを通して、店舗からのお知らせや動画広告などを配信することができる。

同サービスが導入されたオフィスでは、1個室あたり1日45分のトイレ利用時間の削減効果が確認されたという。また実証実験では「30分以上」の個室利用回数が64%減少と半分以下になったとのことだ。20分以上の利用は43%減、15分以上も29%減となるなどの効果も確認されている。

また、個室の壁面に設置された小型のタブレットを通して、混雑を発生させないように制御しつつ、利用者にトイレの利用時間だけでなく店舗からのお知らせやプロモーション動画などを配信する。トイレは他のコンテンツが少ないため、利用者の視認性が高く集中してコンテンツを見やすいといった特徴がある。実証実験では、配信した広告の理解度が70%を超えるといった結果が出ているという。

さらに、これまで取得できていなかったトイレの使用時間や頻度などのデータを蓄積することで、清掃や備品管理などの効率的なオペレーション構築が期待できるほか、長時間利用の個室をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生を早期に把握できる可能性が高まる。

バカンと丸井、AIとIoTを活用したトイレの長時間利用の抑制サービス「VACAN AirKnock Ads」を提供開始
空き状況可視化の仕組
今回の同サービスの導入により、トイレの混雑抑制や利用者の回遊性向上を目指す。

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