この数年で働き方が大きく変わり、場所にとらわれずにハイブリットワークを実現するためには、スマートで安全な職場環境が不可欠である。ソーシャルディスタンスや密回避など、健康や安全への関心が高まった現在、人、モノ、場所を簡単かつ適切に配置することが肝要となっている。
シスコシステムズ合同会社は、クラウド管理型ネットワーク製品「Cisco Meraki」の新製品として、屋内用エアクオリティセンサー「MT14」、スマートオートメーションボタン「MT30」、Wi-Fi 6Eアクセスポイント「MR57」などを発表した。
MT14は、室内全体の空気の品質に関するインサイトを提供し快適さと安全性を高める屋内用空気質センサーである。湿度、総揮発性有機化合物(TVOC)、PM2.5、環境騒音レベルを測定して、より健康で快適な環境を構築できるようにするという。
MT30は、ボタンを押下すると事前に設定したアクションをトリガーするスマートオートメーションボタンである。設定にはCisco Merakiダッシュボードに新たに追加されたオートメーションビルダーを使用する。学校で授業中にWi-Fiをオフにするほか、店頭でのスタッフの呼び出し、製造ラインでの材料補充、省エネのためのオフィス照明の管理など、設定次第であらゆるタスクを自動化する。
MR57は、ハイエンドのWi-Fi 6Eアクセスポイントで、ハイブリッドワークに必要な速度、性能、セキュリティを提供する。
また、新製品と併せて提供を開始するスマートカメラMVの新たなビデオ分析機能では、カスタムのコンピュータビジョン(CV)モデルが、第2世代のMVスマートカメラで利用できるようになった。カスタムAIモデルが搭載されたことで、デバイスのエッジコンピューティング能力を活用して、たとえばレストランの品質管理や倉庫のパレット利用の最適化、デスクの利用状況など、独自のビジネス課題に対処できるようになるとのこと。
さらに、Cisco Merakiのネットワーク全体のトラブルシューティングを行うツール「Meraki Health」にAIを搭載したことにより、トラブルシューティングにかかる時間を短縮するためのインサイトを提供するほか、ネットワーク個別の問題を修正、最適化するため、より自律的にネットワークを運用管理することが可能となった。データを活用した将来のアーキテクチャ計画も立てられるという。Meraki Healthによって、ITチームはセキュアなネットワークを従業員に提供し、場所にとらわれず、パフォーマンスやサポートを強化する。
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