エヌエスティ・グローバリスト株式会社は、トイレの順番待ちによる「過密」や利用が集中して発生する「混雑」に対して、検知センサと広範囲無線LoRa無線独自技術を活用し、遠隔からでも利用状況を確認することができる「トイレ利用状況の可視化」を、2022年6月23日より提供開始することを発表した。
「トイレ利用状況の可視化」では、商業施設やオフィスビル内をLoRa網で構築し、トイレの利用状況を共用部などに設置されたLEDパネルで確認することができる。
LEDパネルは、個室1つにLEDパネル1つ、または複数個室にLEDパネル1つなど、設置スペースや予算に応じて対応が可能。今後は案内盤や液晶ディスプレイなどの活用を計画している。
活用されている通信方式は、LPWA(Low Power Wide Area)のLoRa無線独自技術で、12段ホップ機能が搭載されており、無線出力20mWの標準タイプと、250mWの高出力タイプの2種類が用意されている。これにより、導入にあたって新たな配線工事が不要となる。

トイレ各室には「開閉」センサや「人感」センサなどのセンサを、個室の種類に応じて設け、行列の発生や利用の集中を防ぎ、遠隔地でも利用状態を確認することが可能だ。
個室内での体調不良者や長時間利用に対しては、閾値を設定することで、一定時間を超えた場合にLEDパネルを点滅させることができる。
また、会議室内の利用状況を把握や喫煙スペース内の混雑状況の把握など、トイレ以外の利用シーンも想定されている。

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