昨今の働き方改革やコロナ禍により、多くの企業でテレワークの導入が進んでいる。
一方で、「リモート」と「出社」が入り混じるハイブリッドワーク環境においては、いまだコミュニケーションの格差が生じやすく、オフィスではリモートで参加しているメンバーの存在感が薄くなってしまうといったことや、リモートワーカーはオフィスの臨場感を感じられないといった課題が挙げられている。
そうした中、コクヨ株式会社は、ハイブリッドワークでのコミュニケーション格差を解消するため、分散したワーカーを繋ぐ「ハイブリッドチームスペース」の検証を開始した。
今回の検証では、オフィスの臨場感をリモートに伝え、リモートワーカーの存在感をオフィスで再現できる空間環境「ハイブリッドチームスペース」を構築し、3つの検証を行う。
1つ目が、壁面にプロジェクションマッピングを行う「インタラクティブウォール」の設置だ。
プロジェクションマッピングによるリモートワーカーの映像や、遠隔編集可能なオンラインホワイトボードなどを会議室の壁や机上面等に投影するとともに、投影情報をジェスチャーで直感的に編集することのできる機能を実装することにより、ハイブリッドでの共同作業の生産性を検証する。
2つ目が、多視点カメラやテレプレゼンスロボットを遠隔制御可能なソロブース「コントロールPOD」環境の構築だ。
これにより、遠隔からでも自由な視点で会議室の様子を見ることができ、話したい人の近くへロボットを移動させてのビデオ通話が可能になることでの、リモートワーカーのコミュニケーション環境を検証する。
3つ目が、UWB(Ultra Wide Band:超広域無線通信)位置情報システムを用いて、オフィスでのワーカーの位置情報をバーチャルオフィス上に反映できる機能を実装。
既存のBluetoothによるビーコンを用いたセンシングよりも高精度に測位可能なため、オフィスで誰がどこに集まっているかを遠隔からでも把握することが可能。近くにいるワーカーへの会議参加誘導や計画外の相談などが促進されるかを検証する。
また、同検証ブースは、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内「KOKUYO OPEN LAB.(コクヨオープンラボ)」にて、2022年11月7日より展示される予定だ。
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