ビルマネジメント業界は慢性的な人手不足の状況にあり、ビル・建物清掃員の有効求人倍率は近年高い水準で推移している。特にパブリックトイレのメンテナンスは、施設建物内清掃のうち多くの時間を割いており、施設管理者に負荷がかかっている。
そこで株式会社LIXILは、2022年3月よりLIXILの自社開発AIがトイレの利用状況をモニタリングし、施設特性を踏まえた最適な清掃業務プロセスをリアルタイムで設計、指示するIoTサービス「LIXIL Toilet Cloud」を開発した。
そうした中LIXILは本日、「LIXIL Toilet Cloud」に、トイレのつまり検知ができる機能、機器設定の一括制御ができる機能などを搭載したIoT衛生器具を追加したことを発表した。
トイレのつまりを検知する機能では、便器内の水位の異常を検知し給水を停止するとともに、清掃員にアプリで通知する。これにより、清掃員はすぐに対処ができるとともに、トイレが利用できない時間を削減することができる。
また、機器の一括管理機能では、従来は季節が変わるごとに、施設清掃業者が1台1台手作業で変更していた温水温度・便座温度などの機器設定を、アプリを使って一括操作することができる。
さらに大便器だけではなく、小便器・シャワートイレ・洗面にもIoTを搭載することで、AIによる清掃指示をより効率化できるほか、水石けんの残量を通知することができる。
なお、「LIXIL Toilet Cloud」の新機能であるIoT衛生器具は、西日本旅客鉄道株式会社にて2023年春に開業予定の「うめきた(大阪)地下駅」に導入される。
さらに、2022年12月5日から7日まで東京ビッグサイトで開催される「スマートビルディングEXPO東京展」に出展されるとのことだ。
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