パナソニック株式会社 空質空調社(以下、パナソニック)は、業務用空調向けIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド:以下、HVAC CLOUD)」の対象機器を、オフィス・店舗用エアコンに拡大した省エネマネジメントサービスを、2024年4月から開始する。
同時に、業務用空調サポートアプリ「datanavi(データナビ)」に、冷媒漏えい検知サービスを追加する。
今回、新たに開始される省エネマネジメントサービスの基本プランは、複数物件・店舗の空調機を、Web上で一括管理し、遠隔での省エネ設定や消費エネルギーを可視化する。
このサービスは、HVAC CLOUDの省エネマネジメントサービスの基本プラン「省エネマネジメントアプリ」として提供される。
さらにプレミアムプランでは、AIが施設情報や外気温、気象情報などの外部環境に加え、利用者のリモコン操作を学習し、設定温度を自動制御する。
実店舗では、スタッフのオペレーションなどで時間帯によって快適に感じる室内温度が上下する。そこで、利用者の設定温度変更を学習し、状況に応じて省エネ可能な設定温度にAIが自動で制御することで、快適性を損なうことなく夏季期間で約20%の省エネを実現した。(一定時間で指定した温度設定に戻る「設定温度自動リターン」機能との比較)
このサービスは、HVAC CLOUDの省エネマネジメントサービスのプレミアムプラン「AI省エネコントロール」として提供される。サービス提供時は契約前に1年間の試用期間を設け、実際の省エネ効果を踏まえて導入を決定することができる。
また、業務用空調サポートアプリ「datanavi」では、これまで機器の運転状況や取扱説明書などのサポート情報を提供してきたが、新たに冷媒漏えい検知サービスを追加する。
冷媒漏えい検知サービスは、クラウド上で冷媒漏えいの有無を診断、漏えい時には管理者に通知するサービスだ。
これにより、これまで「フロン排出抑制法」により義務化されている3カ月に1回の目視による外観点検は、冷媒漏えい検知サービスに代替可能となった。
さらに、2024年4月にはHVAC CLOUDにも冷媒漏えい検知サービスを追加するとともに、自動修理受付も行われる。
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