竹中工務店、生体情報と位置情報でオフィス空間を評価するシステム「GISTA」を開発

株式会社竹中工務店は、建物内における利用者の生体情報(心拍データ)と位置情報を測定し、データに基づいてオフィス空間を評価するシステム「GISTA(ジスタ)」を開発した。

「GISTA」では、オフィスで働く従業員がリストバンド型心拍計を装着し、それぞれのスマートフォンと連携させることで、生体情報(心拍データ)と位置情報を測定する。サーバに送信された心拍データから、集中度やストレス度などの生体指標を算出し、位置情報と紐づけ、管理者はオフィス全体のデータを可視化・分析できるサービスだ。

竹中工務店、生体情報と位置情報でオフィス空間を評価するシステム「GISTA」を開発
「GISTA」のシステム概要

なお、生体指標の算出は、WINフロンティア株式会社と連携し、同社の独自ロジックを用いて算出するほか、オフィス全体のデータ可視化・分析は、Esriが提供するGISプラットフォーム上で実行される。

また、個人ごとの分析結果を可視化する「GISTA」アプリを用いることで、利用者は自身の状態把握や行動変容に繋がるフィードバックを、「GISTA」アプリと連携したスマートフォンで受けることができる。なお、個人の生体・位置情報が他人に公開されることはなく、また個人を特定することはない。

さらに、他の利用者データと比較できるランキング機能を使用することも可能だ。

竹中工務店、生体情報と位置情報でオフィス空間を評価するシステム「GISTA」を開発
ユーザへのフィードバック画面

竹中工務店は、「GISTA」から得られるオフィス空間のデータを実測・分析・評価することで、生産性向上につながるオフィスの新築・改修提案を行うとしている。

例えば、集中度・ストレス度などの生体指標と執務場所などの位置情報を紐づけて、分析したオフィス空間の評価を行い、執務場所ごとの集中度などの比較や分析結果をもとに、生産性向上へ向けたオフィスの新築・改修計画を提案する。

竹中工務店、生体情報と位置情報でオフィス空間を評価するシステム「GISTA」を開発
左:執務場所のイメージ 右:執務場所ごとの集中度トレンド(表示例)

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