NTT都市開発株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、株式会社NTTデータの3社は、NTT ComとNTTデータが提供する屋内環境予測AIを用いた空調最適制御サービスを、NTT都市開発が保有する5つの大規模オフィスビル共用部に2024年5月から導入し、順次運用を開始すると発表した。
このサービスは、ビル全体のエネルギー消費の約5割を占める空調設備の消費エネルギー削減が可能なものである。
具体的には、天候、室内温湿度、人流などのデータを用いてAIが室温の変化やビル滞在者の快適性を予測し、空調制御を先回りして行う。これにより、快適性と省エネルギー化を両立することが可能になる。
人の動きがある商業スペースや展示場、オフィスエントランス周りなどの共用空間に適用しやすい特徴を持っている。
また、空調設備を更新せずに、クラウド上での分析と制御指示を行う仕組みを付加することで導入が可能だ。
なお、2022年8月に、NTT都市開発が保有するアーバンネット名古屋ネクスタビルの共用部でこのサービスのフィールド実証が実施されており、空調エネルギー使用量の約30%の削減効果が確認されている。その結果、同ビルを含む5つのビルの共用部に導入することとなった形だ。
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