株式会社NTTデータ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)、株式会社日立製作所(以下、日立)は、AIを活用した空調最適化によるビルの快適性と省エネの両立を目指した実証実験を実施した。
この実証実験では、NTTデータのAI空調最適化サービス「HUCAST」と、キヤノンMJが提供するネットワークカメラと映像解析ソフトウエア「Crowd People Counter」を組み合わせた人流解析ソリューション、日立のビルIoTソリューション「BuilMirai(ビルミライ)」を活用し、快適性と省エネ効果について検証した。
「HUCAST」は、AIの予測を基に室内環境を再現し、快適性(PMV注4評価)と消費エネルギー量を考慮した空調運転を実現するAI空調最適化サービスだ。
「HUCAST」は、各ビル管理システムとの連携を進めており、今回の実証では、キヤノンMJが提供するネットワークカメラと映像解析ソフトウエア「Crowd People Counter」を組み合わせた人流解析ソリューションを用いて、カメラ映像から人流情報をデータ化し、日立のビルIoTソリューション「BuilMirai」のプラットフォーム上で人流データと、外気温データ、室内温度データを一元管理し、「HUCAST」と連携させて空調を制御した。
測定項目は「快適性(PMV注4値)」「エネルギー消費量(kWh)」「外気温湿度」「室内温湿度」「空調設定温度」で、実証の結果、PMV-0.5~+0.5という快適性を維持しつつ、エネルギー消費量を平均16%削減し、その有効性が確認された。
NTTデータとキヤノンMJと日立は、今回の実証結果を踏まえサービス化をめざすとともに、さらなる精度向上のために検証を続けていくとしている。
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