株式会社イトーヨーカ堂と国立大学法人神戸大学は共同で、AIを活用した空調エネルギー削減システム「AIスマート空調システム」を、イトーヨーカドー店舗に本格導入した。
「AI スマート空調システム」は、店舗内に設置されたカメラや温度計などのセンサによって収集された人流、温度、CO2濃度などのデータをAIが解析・学習することで、最適な空調管理を行うシステムだ。
これにより、来店客数や室温の変化に応じた効率的な空調運用が可能となり、顧客が集中するフロアを効率的に冷却・暖房を行い、顧客が少ない時間帯には、空調の稼働を抑制することで、大幅なエネルギー消費量の削減を実現する。
すでに、イトーヨーカドー八王子店では、2024年1月から「AI スマート空調システム」の実証実験を開始しており、空調に関わるエネルギーを約40%削減する効果が確認されているという。
この実証実験の結果を踏まえ、順次イトーヨーカドーの約70店舗に「AI スマート空調システム」を導入することを目指すとしている。
なお、この取り組みは、セブン&アイグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の一環として、2030年度までにグループ全体の店舗運営に伴うCO2排出量を2013年度比で50%削減し、2050年度には実質ゼロにするという目標達成に向けた取り組みとなる。
イトーヨーカ堂は、同システムを約70店舗に導入することで、セブン&アイグループが掲げる2030年までのCO2排出量削減目標に対し、2024年度以降に必要な削減量の約4.2%(約 2.2 万トン)相当を見込んでいるという。
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