ジョンソンコントロールズ、 スマートビルプラットフォーム「OpenBlue」デジタルエコシステムのAI機能を拡張

ジョンソンコントロールズインターナショナル(以下、ジョンソンコントロールズ)は、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーにおいて、同社のスマートビルプラットフォーム「OpenBlue」のデジタルエコシステムの一部である「OpenBlue Enterprise Manager」において、AI機能を拡張したことを、2024年11月12日に発表した。

このアップデートでは、顧客向け生成AIアプリケーションを導入したほか、より高度なオートノマスビル制御機能および、ユーザエクスペリエンスを改善した。

生成AIを導入したシステムでは、気象データに基づくエネルギー使用量の分析など、ニーズを予測した実用的な提案などを通じ、省エネルギーと炭素排出量削減目標の達成を支援する。

ユーザは、自律的なアクションを有効にしたり、システムからアドバイスを受けたりするとともに、独自の運用制限を設定することも可能だ。

また、ビル全体から個々の機器に至るまで、設備のパフォーマンスとトレンドに関する詳細情報を取得することもできる。

ユーザエクスペリエンスにおいては、デザイン、ナビゲーション、アクセシビリティにフォーカスした利用者体験がアップグレードされた。

特に、スペース利用状況の管理を強化しており、建物の利用者による実際のスペース使用状況をより詳細に把握できるようになった。

また、ビルの来訪者を詳細に分析することで、異常発生時の計画立案も支援する。管理者は、室内利用状況データに基づいて清掃などのサービスをスケジュールできるほか、センサメーカとのエコシステムにより、室内空気質モニタリングも改善する。

なお、今回の機能強化は、2025年に予定しているAI機能の再拡張に向け、グローバル標準の性能基準への対応、コスト削減を可能にする設備の運用最適化、厳格化された法令規制などにフォーカスしたものなのだという。

ジョンソンコントロールズのデジタル製品マネジメント担当バイスプレジデント ジュリウス・マークウィキィ氏は「お客様から、自社ビルについて、生成AIチャットボットにどのように質問を投げかけるべきかわからない、という課題を聞く。当社の生成AI機能は、商業ビル分野における長年の知見をもとに適切なプロンプトを自動的に生成する。本プラットフォームは130以上の項目で省エネ計画をトラッキングし、データ管理を改善するとともに、脱炭素化戦略の推進を支援する。また、自動エラー修正機能により公共料金の請求額の適切な管理をサポートする」と述べている。

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