キリンビール株式会社は、日本電気株式会社(以下、NEC)と連携して、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を解析するシステムを開発し、2018年5月より導入すると発表した。
キリンビールでは、小売店舗で顧客が商品を選びやすく手に取り易い商品陳列を実現し、売上拡大に貢献するため、営業担当者が各流通企業、店舗にあわせた適切な棚割提案を行っている。
今回導入するシステムでは、スマートフォンで撮影した商品棚の画像を専用のアプリケーションから送信、クラウド上の画像解析エンジンが陳列された商品とその位置を識別し、棚割情報として出力する。
このシステムにNEC独自の画像認識技術を用いることで、高精度の識別が可能となった。
これにより、従来約1時間かけて手作業で行っていた店舗の棚割状況のデータ化を7分程度と約1/10に短縮することが可能となり、営業担当者から流通企業、店舗への棚割提案をよりスピーディーに行えるようになったという。
同システムの特長の以下の通りだ。
- 高精度・高速かつ汎用性の高い画像認識:
NEC独自の画像認識技術により、撮影環境に左右されにくい高精度、多数の商品を瞬時に認識できる高速性、スマートフォンなど一般的な解像度のカメラ画像が利用できる汎用性を実現。 - 見やすさ使いやすさに配慮:
データ化に必要な棚の画像を効率よく、また抜け漏れなく撮影する機能を備えたスマートフォンアプリケーション、および認識結果が見やすく確認しやすいPC用Webアプリケーションにより、棚の陳列状況をより正確にデータ化可能。 - 既存の棚割用ソフトウェアとの連携による業務効率化:
店頭で撮影した写真を自動的にデータ化し、本部担当者が利用する既存の棚割ソフトウェアに取り込み可能。これにより、担当者が使い慣れた棚割ソフトウェア上で、より効率的な店舗棚の再現作業を実現。
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
・キリンビール(KIRIN)
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