西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)と株式会社HAMOLOは、安心・安全な街づくりを目指して、IT技術(小型の無線発信機「ビーコン」)を活用した「見守り位置検索サービス」の事業化に向けた試験運用を2月22日より開始した。
本格展開実施は、平成28年3月下旬を予定しているという。
「見守り位置検索サービス」とは
子どもや認知症高齢者の位置情報を、保護者や介護者などが専用アプリをインストールしたスマートフォンから確認できる仕組み。子どもや認知症高齢者がビーコンを所持し、駅や学校などに設置した「専用レシーバー」や「見守りアプリ」をインストールしたスマートフォンで、ビーコンの位置情報を把握する。
今回のサービスでは、学校などの定点だけでなく、「見守りアプリ」を持つ方のスマートフォンでも位置把握することができ(サポーター機能)、地域ぐるみで子どもや認知症高齢者を見守ることができる。
「見守り位置検索サービス」試験運用の概要
JR西日本およびHAMOLOは、同サービスの事業化に向けて、昨年11月から実証実験を行い、駅改札付近での機器の動作などを確認してきた。
今回、次のステップとして、駅や学校などに専用レシーバーを設置し、利用者(モニター)にビーコンを所持してもらい、実際に同サービスを利用したうえでの機能の確認や課題の把握を行う。
その後、試験運用の結果を踏まえ、本格展開を開始する予定だ。
「見守り位置検索サービス」試験運用の詳細
(1)実施スケジュール
平成28年2月22日(月曜日)から3月下旬
(2)専用レシーバー設置箇所
・JR神戸線 住吉駅、摂津本山駅、甲南山手駅
・神戸市立住吉小学校
(3)モニター協力
神戸市立住吉小学校に依頼
見守り位置検索サービス「キンセイ」
HAMOLOが提供する見守り位置検索サービス「キンセイ」の端末、及びスマートフォン用アプリが、2016年3月中旬にリニューアルされる。
今回のリニューアルでは、キンセイ端末の形状変更やカラーバリエーションの追加と、キンセイアプリに位置情報通知機能が追加されるという。
【関連リンク】
・JR西日本(JR West)
・ハモロ(HAMOLO)
・キンセイ
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