ダッソー・システムズとシンガポール国立研究財団が、バーチャル・シンガポール・プラットフォームを共同開発

3Dエクスペリエンス企業であり、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は、16日、シンガポール国立研究財団 (National Research Foundation以下NRF) と「バーチャル・シンガポール」を共同開発すると発表した。

「バーチャル・シンガポール」は、セマンティクス (意味データ) や属性情報を備えたリアリスティックな統合3Dモデルを、バーチャル空間上に展開するものだ。

最先端のITおよびモデリング技術を活用する「バーチャ ル・シンガポール」は、都市機能の一端を担う静的データ、動的データ、各種情報を取り込みながら今後も進化していく。

 

バーチャル・シンガポールは、(精細画像などの) リッチなデータ環境と各種ビジュアライゼーション技術を組み合わせた、コラボレーションのためのプラットフォームだ。

このプラットフォーム上では、シンガポールの国民、企業、政府、研究コミュニティなどが、シンガポールが直面しつつある複雑な課題に対処するためのツールやサービスを開発できる。

ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCity」は、ベースとなるシンガポールのダイナミックな (動的な) 3Dデジタルモデルを生成し、かつ本プラットフォーム上に集う全ての関係者を、セキュアで管理された環境の下でつなぐ。

3Dデジタルモデルは、データ分析とシミュレーション・モデリング、調査研究、コミュニティ間の協業などに使われる。

 

プラットフォームを構成する画像やデータはさまざまな公的機関から集められており、そこにはジオメトリ、地理空間、地形 (トポロジ) 、人口動態、移動、気候に関する過去および現在のデータも含まれている。

バーチャル・シンガポールのユーザーは、シンガポールのリッチなビジュアルモデルを使い、リアリスティックな大規模シミュレーションを作成できる。

また都市化の影響をデジタル上で包括的に検証でき、物流やガバナンス、環境保護や防 災、インフラ、防衛、コミュニティサービスといった、都市に関わる各種のオペレーションを最適化するソリューションを開発できる。

 

ダッソー・システムズの社長兼CEOであるベルナール・シャーレスは次のように述べている。

「シンガポールは、技術の力で今後数十年単位での変化を見据え、適応していこうとしている点で世界の最先端を走っています。スマート・ネイションをめざすというシンガポール政府の未来志向のビジョンは、『3Dユニバースを通じて自然環境や人々の生活と製品の調和を保つ』、という当社のミッションと相通じるものがあります。都市は、人類によって生み出された、もっと も精緻な『プロダクト(製品)』です。最先端のツールやアプリケーションを用いて、これらの都市が将来もたらすであろう『エクスペリエンス』をより効率的に、かつ正確に予測することにより、資源やサービスの配分を予測し、より持続可能な形で生活の質を確保できることでしょう。私たちはシンガポールの素晴ら しいイニシアチブが、他の都市にも波及することを期待しています」

 

ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCity」は、3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上を利用している。

拡張可能で単一の情報ハブとなることで、現実の世界を再現、拡張、改善し、持続可能な都市づくりに向けてデータ、プロセス、人々の流れを管理する。

「3DEXPERIENCity」 は、ビジュアライゼーション、シミュレーション、コラボレーションといった各機能を駆使して、建造物、都市インフラ、プランニング、資源配分、居住者といったさまざまな課題に取り組む。

 

知識集約型の経済ならびに社会に向けた開発が、シンガポールにおける研究、イノベーション、企業の中心となっている。それによってソリューションを提供し、人々の生活をより良いものにし、就業機会を増やし、新たな産業へと参入していく一助となる。

「バーチャル・シンガポール」は、シンガポールのスマート・ネイション構想の一つとして2014年12月から開始されている。

「バーチャル・シンガポール」のプラットフォームは2018年に完成の予定だ。

 

訳注:本資料は仏Dassault Systèmes による英文プレスリリースをダッソー・システムズ株式会社が日本語訳(抄訳)したものです。原文と本抄訳の差異に関しては、原文が優先致します。予めご了承下さい。

(以上)

 

ダッソー・システムズについて

ダッソー・システムズは、3Dエクスペリエンス企業として、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱する。

世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしている。

ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げる。

ダッソー・システムズ・グループは 140カ国以上、あらゆる規模、業種の約19万社のお客様に価値を提供している。

より詳細な情報は、下記をご参照頂きたい。

http://www.3ds.com/ (英語)

http://www.3ds.com/ja (日本語)

 

3DEXPERIENCE、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、BIOVIA、NETVIBES、3DSWYMおよび3DEXCITEはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたは その子会社の登録商標または商標。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録