宇都宮市は、様々な大学・事業者で組織される「Uスマート推進協議会」を設立し、ICT(情報通信技術)を利活用した社会課題の解決や新たな事業の創出などを官民協働で行っている。具体的には、将来にわたって持続的に発展することができるスマートシティの実現に向け「ルネッサンス大谷の実現」「スマート・モビリティサービス」「スマート・エネルギーマネジメント」「スマート・ホスピタリティ」の4つのテーマでの取り組みを進めている。
このほど、Uスマート推進協議会の構成団体である宇都宮市と日本電気株式会社(以下、NEC)は、スマートシティの実現に向けて顔認証などのICTを活用した実証実験を開始する。
同実証実験では、スマートフォンアプリを通じた情報提供による街の回遊促進や、顔認証を活用したスムーズかつ非接触での施設入退場と買い物(決済)など、感染症対策に十分な配慮を行いながら便利で快適な中心市街地の形成につながる「スマート・ホスピタリティ」の取り組みを検証する。
- スマートフォンアプリを活用した実証実験
- 顔認証技術を活用した実証実験
宇都宮市の街歩きを手助けするスマートフォンアプリ「お得で愉快だ宇都宮」を公開する。市内のイベントや観光、飲食店の情報を配信するとともに、アプリを通じて会員登録をした人を対象に、現地で利用できるクーポンやバスケットボールチーム「宇都宮ブレックス」のグッズなどが当たる抽選券を配布する。
また、市街地回遊を促すミッションをアプリ上で提示し、クリアした人に近隣店舗のグルメクーポンを提供する。さらに、来訪者の行動・属性推定などのデータを分析し効果的な集客施策を検討する。実証実験の検証期間は2021年3月16日~2021年4月25日としている。
「お得で愉快だ宇都宮」より本人の顔画像やクレジットカードなどの情報を登録した人を対象に、ブレックスアリーナ宇都宮において顔認証を用いたスムーズな入退場を2021年3月下旬~2021年4月25日に実施する予定である。
また、宇都宮の中心市街地の店舗6か所での顔認証決済も利用することができ、混雑緩和や非接触による安全・安心・快適な「おもてなし体験」で来訪者の利便性向上を図る。同システムには、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証技術を活用している。
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