株式会社アクシスは、企業と自治体の使用電力・CO2排出量を可視化・追跡するクラウド型サービス「ecolnシリーズ」の提供を開始する。
「ecolnシリーズ」は、使用電力とCO2削減量を見える化する電力利用事業者向け「ecolnダッシュボード」と、電力の種類・生産地などの内訳を可視化する発電所・小売事業者向け「ecolnトレーサビリティ」の2つのサービスからなる。
「ecolnダッシュボード」では30秒毎のリアルタイムで状況を可視化することができ、従来使用電力を確認するのに必要であった電力会社への開示請求などが不要で行える。(トップ画参照)
今後は、API専用アプリで導入企業・自治体のホームページとの連携も順次対応していくという。
「ecolnトレーサビリティ」は、発電場所や電力の供給元・再エネ利用状況を可視化する、発電所と需要家を繋ぐシステムだ。

自社が利用・提供する電力が、どの発電所の、どのエネルギーを使用しているかをリアルタイムで表示することができる。

なおアクシスは、「ecolnダッシュボード」の無償提供を2022年12月まで実施する。
「ecolnダッシュボード」の機能と特長
使用電力量、再エネ比率をグラフ表示
時間単位から年単位まで電力消費量を表示することができ、風力、水力、バイオマスなど再エネ電力の内訳を円グラフで可視化することが可能。推移状況もグラフで表示できるため、ステークホルダーに対して進捗状況を見える化する。

目標値と進捗を可視化
自社の再エネ利用計画の年度比、CO2削減量の昨対比をグラフ表示。自社の「電力使用量、CO2排出量、再エネ割合」の目標値を事前に数値入力することで、達成度合いを定期的に確認することが可能。

全体・エリア別で可視化
個別の施設単位からエリア別、全体合計といった、自社保有施設の電力の利用状況を表示。これにより、複数の事業所を持つ企業の場合、CO2削減対策の重点施策エリアを把握することができる。

「ecolnトレーサビリティ」の機能と特長
エネルギー利用状況を細かく見える化
時間別や年度別の電力消費量、再エネ電力の種類内訳など、エネルギー利用状況を統合表示することができる。また、ブレークダウン機能で、発電所別でもグラフ化が可能。

発電所マップで電力供給元を可視化
自社保有施設のエネルギーの利用状況をマップ表示する。さらに選択期間で、供給が多い発電所を表示できる他、現在地に近い発電所を確認することができる。

希望する発電所にリクエストが可能
契約する電力会社内の発電所の電気利用をリクエストすることが可能。相対契約の場合には、他社発電所を含めた電気の選択を行うことができる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。