徳島県は、2011年の地上デジタル放送への移行を機に、山間部を含む県全域にてケーブルテレビ網および光ブロードバンド環境を整備しており、通信インフラを活用した企業誘致のほか、雇用、教育、防災などのICT施策に取組んでいる。
そうした中、徳島県とケーブルテレビ徳島株式会社、日本電気株式会社(以下 NEC)、NECネッツエスアイ株式会社、株式会社NTTドコモ四国支社(以下 ドコモ)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)、株式会社JTOWEの6社は、JTOWERが提供する5G共用装置の活用により、ケーブルテレビ徳島、NECグループが提供するローカル5Gとドコモのキャリア5Gを併用する5Gネットワークの環境を、インフラシェアリングにて構築することを発表した。
まずは徳島県庁舎、徳島県立中央病院に環境整備を行い、2023年春の運用開始を目指すとしている。
今回の新たな取組みのユースケースとしては、緊急性の高い救急医療において、キャリア5Gの活用により、走行中の救急車から患者の高精細映像や心電図等のデータを病院と共有する。これにより、医師から救急救命士への指示を支援し、病院到着前から準備に着手することが可能となる。
併せて、ローカル5Gの活用により、高精細動画等の大容量データを県内の病院間で共有し、救急対応を行う病院を他病院が支援することが可能となるなどの医療品質の向上が期待されている。
さらに、ハイブリッドな5Gネットワーク環境により通信回線の冗長化が図られ、災害時などでもより安定した医療・災害支援対応が可能となる。
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