株式会社オプティムは、「OPTiM Cloud IoT OS」を2016年にリリースし、農業、土木・土木建築、医療など、様々な産業向けにプラットフォームとして、「OPTiM Cloud IoT OS」を提供。それらのプラットフォームの上で、それぞれの産業向けに特化したアプリケーションを開発・提供してきた。
そうした中、オプティムは本日、データ連携基盤および各種サービスの基盤となる「都市OS」に、AI・IoTプラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」とそのアプリ群を用いた、スマートシティおよび都市OSソリューション「OPTiM City OS」の提供を開始することを発表した。
内閣府が発表したスマートシティリファレンスアーキテクチャでは、「都市OS」の構成要素を「サービス連携」「認証」「サービスマネジメント」「データマネジメント」「アセットマネジメント」「外部データ連携」「セキュリティ」「運用」の8つに分類し、それぞれに必要となる個別機能の要件が定義されている。
「OPTiM City OS」の各機能は、これらの構成要素の要件に準拠したものとなっており、「都市OS」として活用することが可能だ。
各機能群は、クラウドサービスの各種機能、スケーラビリティ、レジリエンス(復旧・復元する機能や能力)を徹底的に活用する、クラウドネイティブなマイクロサービスアーキテクチャで設計されている。
マイクロサービスアーキテクチャとは、変化するニーズに合わせて機能の追加や組替えを容易にするため、ひとまとまりのシステムを独立した複数のサービスで構成する設計手法であり、システムの柔軟性と拡張性を実現する。
この柔軟性と拡張性により、EUが官民連携で開発しているソフトウェア群「FIWARE」のようなオープンソースソフトウェア(OSS)の「都市OS」の機能を、必要に応じて組み込むようなカスタマイズも可能になる。
また、「OPTiM City OS」の専用ID管理機能はマルチテナント(システムの共有利用)な設計になっており、個人利用、組織利用の両方のユースケースで利用することができる。
組織利用では、企業での利用、家庭内での利用をカバーすることができ、テナント内での権限制御、テナント間の権限制御、ロールによる権限制御、個別のアクセス制御など、柔軟なアクセス制御が可能となっている。
また、MDM・PC管理サービス「Optimal Biz」と連携したシングルサインオンサービス「OPTiM ID+」により、セキュリティをより高めることも可能だ。
「OPTiM City OS」の企画、設計、実装はオプティムにより行っており、FIWAREなどの既存のOSSな都市OSをベースとするのではなく、一から開発をしたもの(スクラッチ開発)となっている。
さらにオプティムは、「OPTiM Cloud IoT OS」と連携するアプリケーションを多数展開しており、それらのうち、都市OSでのユースケースに適合しうるアプリケーションを「OPTiM City OS」としてセットで提供することが可能だ。
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